基礎から、診断・治療・合併症・後療法までを集大成し、病態と臨床の最新の知見をわかりやすく解説

食道・胃静脈瘤

【監修】鈴木博昭
【編集】豊永純／幕内博康／小原勝敏
【ISBN】 4-88875-092-0
【本体価格】 23,000円
【刊行年月】 1996年 10月
【版組】 B5
【ページ数】 271ページ
【在庫】なし
【改訂版】食道・胃静脈瘤改訂第2版

食道・胃静脈瘤は、消化管出血の主要な出血源であり、各学会・研究会などで最新の手技や研究成果を発表する場は広がった。しかし、それぞれの検査法や治療法の詳細や位置づけを学ぶための場が少なく、基礎から診断・治療・合併症・後療法までを集大成し、食道・胃静脈瘤の病態と臨床をわかりやすく学ぶことができるテキストとして、本書を企画した。
図70点写真290点

第I部食道・胃静脈瘤の発生機序と病態生理－門脈圧亢進症の血行動態

I．食道・胃静脈瘤の発生機序豊永純・於保和彦・増元秀雄

II．剖検例からみた食道・胃静脈瘤の形態と治療による変化荒川正博・益崎隆雄・久原克彦

III．硬化剤の種類と作用機序坂本弘明・粕川禮司

第II部食道・胃静脈瘤の診断

I．食道・胃静脈瘤の内視鏡所見林星舟・佐伯俊一・吉田操

II．緊急出血例に遭遇した場合の知っておきたい知識と対処法村島直哉・熊田博光

III．静脈瘤造影法

1．Endoscopic Varicealography 國分茂博
2．血管造影法－PTPとEVISの対比渋谷進・近森文夫・高瀬靖広

IV．超音波内視鏡(カラードプラ)と食道・胃静脈瘤

1．食道静脈瘤佐藤隆啓・村島義男
2．胃静脈瘤岩瀬弘明

V．EUSによる治療法の選択と治療的効果入澤篤志・小原勝敏・粕川禮司

第III部食道・胃静脈瘤の治療

I．治療法の選択幕内博康

II．緊急止血法

1．内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL) 千葉井基泰，山本学，鈴木博昭
2．内視鏡的硬化療法(EIS) 矢崎康幸
3．バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO) 豊永純・重森宏敬・酒井照博

III．食道静脈瘤の待期的・予防的治療

1．内視鏡的硬化療法
- 1)Ethanolamine Oleate 渋谷進・近森文夫・高瀬靖広
- 2)Aethoxysklerol 大政良二・鈴木博昭
- 3)EO・AS併用法小原勝敏・粕川禮司
- 4)併用内視鏡療法
  - a．レーザー地固め法小原勝敏・粕川禮司
  - b．ヒートプローブを併用した食道・胃静脈瘤の内視鏡治療金川博史・川西輝明・美馬聰昭
  - c．食道粘膜完全消滅法北野正剛・板東登志雄・吉田隆典
2．内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL) 山本学・千葉井基泰・鈴木博昭
3．手術療法
- 1)直達手術（食道離断術とHassab手術）別府倫兄・二川俊二
- 2)Shunt手術加藤紘之・高橋利幸・奥芝俊一

IV．胃静脈瘤の待期的・予防的治療

1．内視鏡的硬化療法幕内博康・島田英雄・三富利夫
2．内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL，EVLs) 吉田智治・原田稔也・重光俊範
3．バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO) 金川博史・後藤賢一郎・香山明一
4．経頸静脈的逆行性胃静脈瘤塞栓術(TJO) 近森文夫・渋谷進・高瀬靖広
5．経門脈的静脈瘤塞栓術(PTO・TIO)－集学的治療の一環としての順行性塞栓術の意義田尻孝・恩田昌彦・山下精彦
6．経皮的肝内門脈静脈短絡術(TIPS) 山田龍作・甲田洋一
7．胃静脈瘤の手術療法橋爪誠・御江慎一郎・津川康治

V．肝細胞癌合併例における食道・胃静脈瘤の治療卜部健・金子周一・小林健一

VI．治療による合併症－予防と対策高瀬靖広

VII．Laparoscopic Injection Sclerothrapy --腹腔鏡下治療の意義北野正剛・吉田隆典・板東登志雄

VIII．食道・胃静脈瘤治療例の後療法白石光一・板倉勝・松崎松平