臨牀透析 Vol.41 No.4(4-1)


特集名 長期透析の現況・課題と対策
題名 長期透析患者に対するケア (1) 身体機能の低下と運動療法の実施
発刊年月 2025年 04月
著者 白井 信行 新潟臨港病院リハビリテーション科・理学療法士
【 要旨 】 血液透析(HD)患者は加齢に加えて,CKDの重症化やHD関連因子の影響により,フレイルやサルコペニアになりやすい.とくに長期HD患者ではその影響が強いと予測される.また,HD中の身体不活動やHD後の疲労により身体活動量が低下しやすい.そのため,筋力やバランス機能などの身体機能が低下してADLや死亡リスクに影響する.そのため,身体機能の維持のために定期的な身体機能評価と運動療法が重要である.近年,透析時運動指導等加算が算定可能となった.HD中の運動療法のエビデンスはまだ低いが,積極的に取り入れていくことが身体機能維持や運動を始めるきっかけにつながると思われる.
Theme Current topics and challenges in patients undergoing long-term dialysis
Title The decline in physical function and the implementation of exercise therapy in long-term dialysis patients
Author Nobuyuki Shirai Department of Rehabilitation, Niigata Rinko Hospital
[ Summary ] No Summary
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