臨牀透析 Vol.41 No.4(3-7)


特集名 長期透析の現況・課題と対策
題名 長期透析患者にみられる病態 (7) 認知機能低下
発刊年月 2025年 04月
著者 鶴屋 和彦 奈良県立医科大学腎臓内科学
【 要旨 】 透析患者では認知機能低下の頻度が高く,血管性因子や非血管性因子に加え,透析による血圧低下や脳血流の変化も関与していることが示唆されている.対策としては,介入可能な関連因子(高血圧,糖尿病,貧血,喫煙,低マグネシウム血症,高副甲状腺ホルモン血症など)を適切に管理して認知機能低下の発症や進行を予防することが重要である.生活習慣の改善や運動療法は,認知機能低下の予防・改善に有効とされている.また,レニン・アンジオテンシン阻害薬,低温透析,腹膜透析,腎移植,バレリアン,メラトニンなどの有効性も報告されているが,質の高いエビデンスに基づいた対策法は現時点では確立されていない.
Theme Current topics and challenges in patients undergoing long-term dialysis
Title Decline in cognitive function in dialysis patients
Author Kazuhiko Tsuruya Department of Nephrology, Nara Medical University
[ Summary ] No Summary
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