臨牀透析 Vol.40 No.4(12)


特集名 急性腎障害の最新トレンド
題名 急性腎障害に対する腎代替療法
発刊年月 2024年 04月
著者 山田 博之 京都大学大学院医学研究科初期診療・救急医学/京都大学大学院腎臓内科学
【 要旨 】 急性腎障害(AKI)と腎代替療法(KRT)に関する研究は,近年大きく進展している.とくに近年のランダム化比較試験(RCT)では,KRTの導入時期に関する研究では,早期導入が必ずしも生命予後を改善するわけではなく,有害事象のリスクを高める可能性があることが示されている.また,KRTのダイアライザの選択に関しては,AN69ST膜などが院内死亡率やICU滞在期間の短縮に効果的である可能性が示唆されているが,質の高いRCTでは検討されておらず,さらなる研究が期待される.抗凝固療法においては,現状でのエビデンスは限定的であり,症例に応じた判断が求められる状況である.
Theme Updated topics on acute kidney injury
Title Blood purification for acute kidney injury
Author Hiroyuki Yamada Department of Primary Care and Emergency Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University / Department of Nephrology, Graduate School of Medicine, Kyoto University
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