臨牀透析 Vol.40 No.4(10)


特集名 急性腎障害の最新トレンド
題名 急性腎障害の予後を改善するために何が必要か
発刊年月 2024年 04月
著者 土井 研人 東京大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学
【 要旨 】 急性腎障害(AKI)は幅広い疾患スペクトラムを有する症候群であり,AKIの発症は予後悪化因子である.AKIの予後を改善するために必要なものは,AKIをきたした腎障害に対する治療,AKIをきたす原因となった疾患に対する治療である.とくに臨床的にはまだ認識されていない臓器間クロストークについての知見が基礎研究では報告されていて,腎臓と他の臓器におけるクロストークを標的とした新たな治療戦略,あるいは腎臓と別の遠隔臓器とのクロストークに限定せず,多臓器間クロストークを伴う全身臓器ネットワークという新しい考え方で多臓器不全を捉えることが,結果的にAKIの予後を改善しうると考えられる.
Theme Updated topics on acute kidney injury
Title What is needed to improve the prognosis of acute kidney injury?
Author Kent Doi Department of Emergency and Critical Care Medicine, The University of Tokyo Hospital, The University of Tokyo Graduate School of Medicine
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