臨牀透析 Vol.40 No.1(6)


特集名 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
題名 透析患者の骨折の危険因子と予後
発刊年月 2024年 01月
著者 後藤 俊介 神戸大学大学院医学研究科腎臓内科学/腎・血液浄化センター
【 要旨 】 透析患者における骨折の危険因子としてさまざまなものがあるが,本稿では転倒しやすさとPTH,P,Caについて概説した.腎機能低下に伴い転倒しやすくなることが示されている.転倒が,座った状態から立った際に起きやすいことや,透析前より透析終了後のほうが起きやすい傾向にあることから,透析終了時のベッドからの移動の際にとくに気をつけたほうがよいかもしれない.PTH,P,Caも危険因子の一つであるためその管理は重要だが,これがすべてではないことには留意する必要がある.骨折がその後の死亡リスクを高めることは,わが国からのデータでも示されている.
Theme Bone complications in dialysis patients including bone fractures and dialysis-related amyloidosis
Title Risk factors of fracture and prognosis in hemodialysis patients
Author Shunsuke Goto Division of Nephrology and Kidney Center, Kobe University Graduate School of Medicine
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