臨牀透析 Vol.40 No.1(3-1)


特集名 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
題名 骨合併症の薬物治療 (1) リン吸着薬
発刊年月 2024年 01月
著者 徳本 正憲 福岡赤十字病院腎臓内科
【 要旨 】 高リン(P)血症は進行した慢性腎臓病(CKD)患者のおもな合併症で,CKD-MBD発症・進展の主因であることが知られている.血清P濃度が上昇すると心血管病の発症や死亡リスクが高くなることやそのメカニズムについては明らかになってきたが,高P血症と骨折リスクの関係については関与が示唆されるものの,まだ検討が不十分であるといわざるをえない.P吸着薬による介入については,システマティックレビューでカルシウム(Ca)含有P吸着薬群の患者に比べてCa非含有P吸着薬で死亡率が低くなることは明らかになってきたが,心血管イベントや骨折リスクとの関係は示されておらず,今後RCTによる検討が必要不可欠である.
Theme Bone complications in dialysis patients including bone fractures and dialysis-related amyloidosis
Title Phosphate binders
Author Masanori Tokumoto Department of Nephrology, Japanese Red Cross Fukuoka Hospital
[ Summary ] No Summary
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