臨牀透析 Vol.39 No.9(12)


特集名 在宅・長時間透析2023―快適で長生きするために
題名 長時間透析における透析液―カリウム,マグネシウム,ブドウ糖について
発刊年月 2023年 08月
著者 前田 兼徳 兼愛会前田医院
著者 山本 忠司 仁真会白鷺病院
【 要旨 】 日本の透析は中央透析液供給システム(central dialysis fluid delivery system;CDDS)が主を成しており,透析液組成はテーラーメイドとはほど遠い最大公約数の透析患者のニーズに合うように設定されている.つまり各透析施設は限られた透析液の組成に合わせた治療戦術をとらざるをえず,CDDS使用下の透析液組成は透析患者の最大公約数に対してできるかぎり副作用が少なく,それ以外の透析患者群に対しても適応可能であることが必要十分条件となる.とくに長時間透析においては,標準透析に比べて治療時間が長いことより,血液と透析液の濃度勾配による溶質の過剰な除去や負荷を考慮する必要がある.長時間透析における透析液としては,K濃度2.3mEq/L以上,Mg濃度1.2mEq/L以上,ブドウ糖濃度150mg/dL程度の組成を推奨したい.
Theme Home and long hemodialysis 2023 for patient's higher quality of life and prolonged life expectancy
Title Dialysate composition in extend-hours hemodialysis -- concentrations of potassium, magnesium, and glucose
Author Kanenori Maeda Maeda Clinic
Author Tadashi Yamamoto Shirasaghi Hospital
[ Summary ] No Summary
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