臨牀透析 Vol.39 No.12(3)


特集名 血液浄化法に応じた食と栄養
題名 血液ろ過透析(前希釈,後希釈)
発刊年月 2023年 11月
著者 鈴木 一裕 援腎会すずきクリニック
著者 人見 友啓 援腎会すずきクリニック
【 要旨 】 On-line HDFで愁訴を取り除く目的にα1-MGの除去が注目されている.しかし,過度のα1-MGの除去はAlbの漏出増大をもたらす.近年,透析患者の高齢化が進んでおり,Albの漏出は大きなリスクとなる. 後希釈法で置換液量を増加させると高い除去効率を得られ,愁訴を改善できる可能性があるが,Alb漏出量の増大も危惧される.前希釈HDFでは,アミノ酸漏出量が低く,Alb漏出量の点からも栄養学的観点で見ると前希釈のほうが優れているといえる.
「栄養」と「愁訴」を両天秤にかけ希釈法を変えていくことも大切である.
PMMA膜でのon-line HDFは,蛋白吸着による掻痒感の改善や栄養改善,筋力維持などの効果もあり,栄養保持をしながら愁訴を改善できる可能性がある.
Theme Dietary and nutritional therapies according to the type of blood purification
Title Hemodiafiltration (pre dilution, post dilution)
Author Kazuhiro Suzuki Suzuki Clinic
Author Tomohiro Hitomi Suzuki Clinic
[ Summary ] No Summary
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