臨牀透析 Vol.38 No.1(3-2)


特集名 透析患者の心臓病―診療の最前線を学ぼう
題名 心不全 (2) 薬物療法
発刊年月 2022年 01月
著者 渡邉 健太郎 神戸大学大学院医学研究科腎臓内科学/腎・血液浄化センター
著者 藤井 秀毅 神戸大学大学院医学研究科腎臓内科学/腎・血液浄化センター
【 要旨 】 新規心不全治療薬が登場してきているが,透析患者に関する大規模臨床試験はほとんどないため,その効果についてのエビデンスは乏しい.従来からの治療薬であるレニン―アンジオテンシン系(RAS)阻害薬,βブロッカー,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬では,透析患者においても有用である可能性が示されている.新規治療薬であるアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬,イバブラジンについて透析患者での有用性はまだ十分に示されておらず,またSGLT2阻害薬については,薬理学的機序からは血液透析患者に対しては使用が難しいと考える.透析患者における心不全治療薬のエビデンスを今後さらに検討していく必要がある.
Theme Study from front line of medical treatment for cardiac disease in dialysis patients
Title Medication for heart failure in patients on dialysis
Author Kentaro Watanabe Division of Nephrology and Kidney Center, Kobe University Graduate School of Medicine
Author Hideki Fujii Division of Nephrology and Kidney Center, Kobe University Graduate School of Medicine
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