臨牀透析 Vol.37 No.6(6)


特集名 看過してはならない不整脈
題名 透析患者に対する植込み型除細動器(ICD)の適応は何でしょうか?
発刊年月 2021年 06月
著者 野呂 眞人 邦友会小田原循環器病院/新幹線クリニック
【 要旨 】 植込み型除細動器(ICD)の心臓性突然死(SCD)の予防,生存率上昇効果は多くの検討より確定されているが,これらの検討では透析患者は除外されており,現在のICD植込みのガイドラインを透析患者に適応することはできない.透析患者に特化したICDの検討では,一次予防に対してはその有用性は否定され,二次予防に対してもある条件下のみで有用性が認められた.その原因は,低心機能患者でのICDによる心室ペーシングに起因する可能性があるが,詳細は不詳である.このため,現時点では,ペーシングの必要がない透析患者には皮下ICD(SICD),ペーシングが必要となる場合には除細動機能付き心臓再同期法(CRT-D)が推奨されると考えられる.
Theme Updates of two major tough arrhythmia in dialysis field
Title Indications of implantable cardioverter-defibrillator (ICD) for dialysis patients
Author Mahito Noro Odawara Cardiovascular Hospital & Shinkansen Clinic
[ Summary ] No Summary
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