臨牀透析 Vol.37 No.5(3-2)


特集名 ダイアライザ・ダイアフィルタの今後を考える
題名 Pro-Con debate:ダイアライザ・ダイアフィルタでアルブミンの漏出は必要か (2) Pro:血液透析・血液透析濾過ではアルブミン漏出は必要である
発刊年月 2021年 05月
著者 櫻井 健治 橋本クリニック
【 要旨 】 透析患者の生命予後の改善効果について,Kikuchiらは高置換液量前希釈HDFの,Maduellらは高置換液量後希釈HDFの優位性を報告した.また,NagaiらはHD中のアルブミン(Alb)漏出が3g/s以上であれば生命予後に好影響を与えると報告した.われわれは,透析合併症の治療にはα1-MG(microglobulin)除去率35~40%が目標となることを報告した.これらのことは,透析の治療効果を上げるためには中・大分子量尿毒素の効率の良い除去が重要であることを示している.また,α1-MGはラジカルカスケードの進展を阻止するほどの抗酸化作用があるとされているので,この点からもAlb漏出の必要性を考えてみる.
Theme Future perspective of dialyzer and diafilter
Title Albumin leakage is necessary in hemodialysis and hemodiafiltration therapy
Author Kenji Sakurai Hashimoto Clinic
[ Summary ] No Summary
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