臨牀透析 Vol.37 No.2(4-8)


特集名 感染症と医療安全
題名 感染症別の対策 (8) 結核
発刊年月 2021年 02月
著者 高森 幹雄 東京都立多摩総合医療センター呼吸器・腫瘍内科
【 要旨 】 肺結核は年々減少しているが,透析患者数は増加してきた.糖尿病性腎症が多く,慢性腎不全・糖尿病は共に肺結核発症のリスク因子である.血液透析センターは閉鎖空間ともいえ,院内感染の報告もされている.発病時に典型的症状に欠く例も多く,発見の遅れが目立つ傾向がある.発見の目安は新規異常陰影,発熱,胸水貯留, 呼吸器症状(咳嗽・喀痰)の出現,が挙げられる.迷わずインターフェロンϒ遊離試験(IGRAs)や画像・喀痰検査が推奨される.死亡率は高率であるが,治療については透析用量で用いればその安全性は高く,早期発見・早期治療が重要である.さらに予防的対応として,透析導入時にIGRAsを測定してLTBI治療の導入も推奨される.
Theme Infection control and patient safety
Title Tuberculosis
Author Mikio Takamori Department Respiratory Medicine and Medical Oncology, Tokyo Metropolitan Tama Medical Center
[ Summary ] No Summary
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