臨牀透析 Vol.37 No.2(4-4)


特集名 感染症と医療安全
題名 感染症別の対策 (4) ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
発刊年月 2021年 02月
著者 日ノ下 文彦 国立国際医療研究センター病院腎臓内科
【 要旨 】 わが国のHIV感染者は累計で約32,000人に上るが,抗HIV療法が進化したおかげでHIV感染症の予後が劇的に改善しており,末期腎不全に陥る患者も少しずつ増えている.今後の見通しでは,全国で維持透析を受けるHIV感染患者が300人に達する可能性があるため,受け入れ体制を整備する必要がある.HIV感染患者の透析方法は決して特殊なものではなく,標準的予防策を遵守して実施すればよい.「HIV感染透析患者医療ガイド改訂版2019」がすでに発行されていて,感染防御の基本や透析方法,受け入れ準備などが詳しく述べられているので,受け入れは決して困難ではない.今後,HIV感染患者を受け入れるサテライトがさらに増えるよう,全国の都道府県でHIV透析ネットワークの整備が望まれる.
Theme Infection control and patient safety
Title Challenges in the treatment of anemia in dialysis patients
Author Fumihiko Hinoshita Department of Nephrology, Center Hospital of the National Center for Global Health and Medicine
[ Summary ] No Summary
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