臨牀透析 Vol.37 No.2(1)


特集名 感染症と医療安全
題名 透析患者に対する基本的な感染対策
発刊年月 2021年 02月
著者 矢野 邦夫 浜松医療センター感染症内科
【 要旨 】 透析室は血液飛散が頻回にみられる特殊な環境であり,環境表面には透析患者の血液が付着している可能性が高い.そのため,環境表面から患者や医療従事者への血液媒介病原体の伝播を防ぐ必要があり,標準予防策に加えて,環境表面に付着している血液に十分に配慮された感染対策が必要となる.環境表面は感染対策から分類すると「手指の高頻度接触表面」と「手指の低頻度接触表面」に分類されるが,環境清掃では前者を重点的に清掃することになる.また,汚れたリネン類には非常に多くの病原体が付着しているが,通常の洗濯によって,感染源になる危険性はなくなる.
Theme Infection control and patient safety
Title Infection control for hemodialysis patients
Author Kunio Yano Department of Infectious Diseases, Hamamatsu Medical Center
[ Summary ] No Summary
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