臨牀透析 Vol.37 No.1(4-3-1)


特集名 腎性貧血治療のこれまでと,その新しい展開
題名 これまでの腎性貧血治療 (3) 腎性貧血治療の課題 a. 保存期CKDでの課題
発刊年月 2021年 01月
著者 平林 千尋 東京慈恵会医科大学附属病院腎臓・高血圧内科
著者 丸山 之雄 東京慈恵会医科大学附属病院腎臓・高血圧内科
著者 山本 裕康 東京慈恵会医科大学附属病院腎臓・高血圧内科
【 要旨 】 慢性腎臓病(CKD)患者の代表的な合併症である腎性貧血は,腎機能悪化の進行要因になるとともに患者の予後不良因子にもなる.腎性貧血治療の中心は赤血球造血刺激因子製剤(ESA)と過不足のない鉄補充療法であり,わが国の保存期CKD患者における維持すべき目標ヘモグロビン(Hb)は11~13g/dLとされている.一方で,十分量のESAを投与してもHb値が上昇しない,あるいは目標Hb値を維持できないESA低反応性の患者は,予後不良である可能性が高く注意が必要である.現在,わが国ではESA低反応性を呈する症例を対象とした臨床研究が進んでおり,今後,ESA低反応性の実態や管理法が明らかになることが期待される.
Theme Treatment of renal anemia: past and evolution
Title Future prospects for anemia management in non-dialysis CKD patients
Author Chihiro Hirabayashi Division of Nephrology and Hypertension, Department of Internal Medicine, The Jikei University School of Medicine
Author Yukio Maruyama Division of Nephrology and Hypertension, Department of Internal Medicine, The Jikei University School of Medicine
Author Hiroyasu Yamamoto Division of Nephrology and Hypertension, Department of Internal Medicine, The Jikei University School of Medicine
[ Summary ] No Summary
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