臨牀透析 Vol.36 No.8(13-2)


特集名 バスキュラーアクセス ― トラブルを少なくするために
題名 バスキュラーアクセスによる合併症とその対策 (2) 感染症
発刊年月 2020年 08月
著者 前多 香 地域医療振興協会東京北医療センター感染対策室/透析関連感染サーベイランス研究会
著者 森兼 啓太 山形大学医学部附属病院検査部・感染制御部/透析関連感染サーベイランス研究会
【 要旨 】 われわれのグループは10年以上にわたりバスキュラーアクセス関連感染サーベイランスを実施している.その集計結果から,以下が明らかになっている.まず感染防止の観点から,非カフ型(短期)カテーテルの使用を極力避け,使用する場合はできるだけ短期に留める.透析導入時期を見定めた計画的なシャント・グラフト作製も重要である.次に感染症の早期診断と適切な治療のために,発熱を呈する患者に対して抗菌薬投与前に必ず血液培養を2 セット採取し,起因菌を同定して適切な抗菌薬を投与する.培養検査の結果が判明するまでの間,シャント血流感染においてはセファゾリン,グラフト・カテーテルの血流感染ではバンコマイシンが第一選択薬となる.
Theme The systematic approach to reduce the vascular access problems
Title Complication associated with vascular access and its preventive strategies -- infectious disease
Author Kaori Maeta Infection Control Section, Tokyo-Kita Medical Center / Dialysis Surveillance Network-Japan
Author Keita Morikane Division of Clinical Laboratory and Infection Control, Yamagata University School of Medicine / Dialysis Surveillance Network-Japan
[ Summary ] No Summary
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