臨牀透析 Vol.36 No.4(3-1)


特集名 世間の荒波にもまれるCKD-MBD治療
題名 CKD-MBDの疫学 (1) 骨折の疫学
発刊年月 2020年 04月
著者 山本 卓 新潟大学医歯学総合病院血液浄化療法部
【 要旨 】 慢性腎臓病(CKD)患者,とくに透析患者の骨折の頻度は高く,その後の生命予後やquality of life/activity of daily living に大きく影響する.近年,透析患者の骨折頻度は減少傾向にあるといわれているが,一般人口と比較してその改善は十分ではない.CKD患者の骨脆弱性には一般的なリスクファクターである骨粗鬆症に加えてCKD固有の病態であるCKD-MBDあるいは透析アミロイドーシスなどが複合的に関与していることを想定する.近年の骨折頻度の減少効果は,荒波にもまれた結果としての治療の進歩と考察できるが,未だ十分とはいえない.今後もCKD患者の骨折対策には複合的なファクターに対する集学的対策が必要となる.
Theme The strategies for the diagnosis and treatment of CKD-MBD marked changes worldwide
Title Clinical features of fracture in CKD patients
Author Suguru Yamamoto Blood Purification Center, Niigata University Medical and Dental Hospital
[ Summary ] No Summary
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