臨牀透析 Vol.36 No.12(1-3)


特集名 慢性腎臓病・透析患者の酸化ストレス―最新知見と治療展開
題名 総論 (3) 腎移植と酸化ストレス
発刊年月 2020年 11月
著者 芦田 明 大阪医科大学小児科
著者 服部 元史 東京女子医科大学腎臓小児科
【 要旨 】 老廃物の蓄積やそれに伴う代謝異常により,多くの酸化ストレスに曝露される状態にある末期腎不全患者において,腎移植は腎機能回復によりさまざまな代謝異常の改善や酸化ストレスの減少が期待できる治療法で,現時点で腎代替療法のなかでもっとも優れていると考えられる.しかし,腎移植施行時には,移植術中の虚血再灌流や移植後の免疫抑制薬の服薬は不可避であり,その結果生じる酸化ストレスの曝露は避けられない.この酸化ストレスの曝露は移植腎機能予後に大きく影響すると考えられており,腎移植に関連して発生する酸化ストレスを正確に理解,対処し,その発生をコントロールすることは移植腎機能を保持していくうえで非常に重要である.
Theme Cutting edge knowledge and treatment -- oxidative stress in CKD and dialysis patients
Title Kidney transplantation and oxidative stress
Author Akira Ashida Department of Pediatrics, Osaka Medical College
Author Motoshi Hattori Department of Pediatric Nephrology, Tokyo Women's Medical University
[ Summary ] No Summary
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