臨牀透析 Vol.35 No.11(1-1)


特集名 その人らしい生活を支える透析看護
題名 概論 (1) その人らしい生き方を支えるための倫理的視点
発刊年月 2019年 10月
著者 会田 薫子 東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座
【 要旨 】 臨床倫理の中心的な役割は,一人ひとりの患者がその人らしい生き方と生き終わり方を実現するための意思決定を支援することにある.医療とケアに関する意思決定の分岐点を認識し,選択肢を挙げ,各選択肢のメリットとデメリットをまずエビデンスに基づき医学的に整理し,次いで患者の人生の物語りの視点から検討し,総合的に考えてメリットが最大の選択肢を本人・家族とともに選ぶことが求められる.その際,医療・ケアチームは患者の人生の物語りを理解しようとする姿勢をもって,患者・家族と対話のプロセスを通し共同意思決定に至ることが大切である.人生の最終段階に至っては,「本人の満足」に資する医療とケアのあり方について創造的に検討することが重要である.
Theme Dialysis nursing to support patients' life respecting their values and preferences
Title Ethical points of view to support the life of one's own
Author Kaoruko Aita Uehiro Division, Center for Death and Life Studies and Practical Ethics, Graduate School of Humanities and Sociology, The University of Tokyo
[ Summary ] No Summary
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