臨牀透析 Vol.30 No.14(4-3)


特集名 在宅透析2014 ― HHDとPD
題名 HHD:在宅血液透析の現状と最新技術 (3) HHDにおけるコストベネフィットの現状と課題
発刊年月 2014年 12月
著者 吉田 功樹 矢吹病院臨床工学部・臨床工学技士
著者 五十嵐 洋行 矢吹病院内科
著者 政金 生人 本町矢吹クリニック・臨床工学技士
【 要旨 】 在宅血液透析(HHD)の導入は施設側,患者側ともに施設透析よりは多くのコストが掛かり,その多くが施設側あるいは患者自身の自己負担となる.患者は自宅の初期工事費の負担や電気・水道代の増加分を負担しなければならない.施設側は通常の導入期指導に比べ多くの時間とマンパワーが必要となるほかに,患者宅の下見と家庭訪問を行う必要があり,透析液供給装置加算の月1回10,000点の請求ではリース代(減価償却代)に家庭訪問や消耗品のコストを入れると利益はゼロかマイナスとなる.しかし,スタッフのモチベーション増加やチーム力の向上などの効果が得られる.患者は十分な透析量を確保しながらも,その社会復帰率は高く,HHD導入に伴い発生する初期工事費負担,月々の電気・水道の料金増を差し引いても十分に納得できるベネフィットがある.今後の課題として,医療材料のサプライ,廃棄物の回収,廃棄に一定のルールや経済的基盤を設定する必要がある.
Theme Home dialysis 2014 -- HHD and PD
Title Current cost benefit evaluation for HHD in Japan
Author Koki Yoshida Department of Clinical Engineering, Yabuki Hospital
Author Hiroyuki Igarashi Department of Clinical Engineering, Honcho Yabuki Clinic
Author Ikuto Masakane Department of Internal Medicine, Yabuki Hospital
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