臨牀透析 Vol.26 No.11(2-9)


特集名 透析看護の実践 (1)透析中のケアとその有用性
題名 症状別ケアとその効果 (9) 下肢けいれん
発刊年月 2010年 10月
著者 中尾 弘美 恒進會病院腎臓病センター・看護師
【 要旨 】 「痙攣,けいれん」とは,全身的または部分的に筋肉が収縮する不随意運動であるとされている(「大辞泉」より).透析治療における筋けいれんは「こむら返り」や「ひきつれ」などで表現され,おもに下肢の筋肉にみられることが多いが,時として上肢や腹部の筋肉にもみられる.原因としては,尿毒症による神経・筋肉細胞の易興奮性や,循環血漿量の低下,血圧低下などによる筋肉の低酸素状態,イオン化カルシウムやマグネシウムの減少による筋肉の被刺激性の亢進などがあり,透析ごとに症状を繰り返すような症例も多く,このために透析継続が困難になる重症例もみられる.患者のQOLが損なわれることからも,これら筋けいれんに対するケアを十分に行うことが重要である.
Theme Nursing Care During Dialysis Treatment and Its Usefulnessy
Title Leg cramp
Author Hiromi Nakao Department of Nursing, Kidney Center, Koushinkai Hospital
[ Summary ] No Summary
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