臨牀透析 Vol.24 No.3(4-3)


特集名 透析医療と看護必要度 -- その意義と活用の可能性
題名 現状に即した看護要員の能力開発の方向性 (3) 透析患者の重症度評価と人員配置数の検討
発刊年月 2008年 03月
著者 上林 多代 恵仁会三愛病院・看護師
著者 遠藤 ミネ子 恵仁会三愛病院・看護師
【 要旨 】 透析患者の高齢化や合併症を有した糖尿病性腎症患者の増加に伴い,透析室での手厚い看護を必要とする患者は増加している.当院は,自立安定している患者7名に対し看護師1名を配置の基準としている.患者1名の穿刺時間が10分であることから,開始1時間目の観察が適切に行われるためには,患者6名に対し1名の看護師が適正と考える.しかし,穿刺以外の業務は臨床工学技士も行うため,患者7名に対し看護師1名は妥当である.重症度の高い患者に対しては,患者10名に対し3名の看護師を配置し集中ケアができる体制をとっている.日中透析は,患者1名の看護必要度が日本腎不全看護学会の「透析室看護必要度分類表」測定で1.82,有資格者1名の看護提供度7.8と高く,中間透析や夜間透析でばらつきがみられた.今後は,看護提供度を踏まえた人員配置が必要である.透析看護は,経験知の影響が大きいため熟練看護師の存在は重要であり,定着率を上げる対策も必要である.
Theme Dialysis Treatment and Nursing Care Needs -- Significance and Potential Utilization
Title Medical staff arrangements in relation to dialysis patient condition
Author Tayo Kamibayashi Department of Nursing, San-ai Hospital
Author Mineko Endo Department of Nursing, San-ai Hospital
[ Summary ] No Summary
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