臨牀透析 Vol.22 No.3(5-1)


特集名 透析看護における教育を再考する
題名 透析スタッフへの動機づけの教育 (1) 「透析療法指導看護師」を目指す動機づけ
発刊年月 2006年 03月
著者 佐藤 久光 増子記念病院看護部透析室・看護師
【 要旨 】 「透析療法指導看護師」の認定制度は,透析看護の専門性や主体性を高め,腎不全看護の標準化をはかるために2004年に誕生した.透析療法指導看護師が全国津々浦々で活躍することは透析看護の標準化にとって不可欠な要素である.彼らは透析看護領域におけるエキスパートであり,透析看護師たちの目標となるべき存在である.一方,透析看護における専門性については未だ確立されているとは言えず,「看護診断」を一つのキーワードにして,「指導看護師」を中心にした先駆的努力が必要である.いずれにしても,こうした方向性が示されたことの意義は大きく,このことが透析室に配属された看護師の学ぶ意欲を高め,専門性を深めていこうとする動機づけとなっている.安全で標準的な透析医療と看護を提供するだけでなく,「もっと良い看護」「透析看護の専門性の確立」に対する渇望が起こったとき,透析看護に対する動機づけは本物となるであろう.
Theme Thinking Over Again About the Education in Dialysis Nursing
Title Making a motivation to aim at “the Leader Nurse of Dialysis Treatment”
Author Hisamitsu Sato Department of Nursing, Masuko Institute for Medical Research
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