臨牀透析 Vol.19 No.11(2-3)


特集名 透析認定看護師制度の必要性
題名 透析認定看護師に何を期待するのか (3) 臨床工学技士の立場から
発刊年月 2003年 10月
著者 中村 藤夫 信楽園病院臨床工学科
【 要旨 】 近年,慢性腎不全治療はめざましい進歩を遂げた.しかし,長期透析患者の増加,合併症の多様化,透析導入年齢の高齢化,糖尿病性腎症の増加など多くの課題に直面している.医療経済における診療報酬は見直され,医療の質の低下が危惧されている.このようななかで経済性ばかりにとらわれず,患者のADL,QOLを重視した医療の提供が必要である.知識,技術に加えて,患者の心に焦点を合わせたケアを行う認定看護師は重要な役割を担う.看護師と臨床工学技士業務分担は,それぞれの責任範囲を明確にするために重要であり,患者の立場に立った対応が医療技術者として重要である.人を対象として,専門性を活かしながらチーム医療で行うヒューマンサービスという観点において,透析認定看護師の認定制度導入は,非常に重要であると考える.
Theme Necessity of Expert Nurses in Dialysis Therapy
Title Expectations for certified expert nurses -- from clinical engineers' viewpoint
Author Fujio Nakamura Department of Clinical Engineering, Shinraku-En Hospital
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