臨牀透析 Vol.19 No.11(1)


特集名 透析認定看護師制度の必要性
題名 看護師の専門性を必要とする透析医療の社会的背景 -- 認定看護師の将来像
発刊年月 2003年 10月
著者 宇田 有希 日本腎不全看護学会
【 要旨 】 透析医療が末期腎不全患者の治療法として定着しておよそ35年が過ぎようとしている.現在,透析患者は22万人を超え,救急・救命・延命の治療から,いまや患者個々の生活の質を維持する治療へと変貌を遂げた.これまでの道程は人工臓器を用いた先端技術に対する偏見と差別によるさまざまな障害があった.そのもっとも大きな問題の一つには医療スタッフの育成があった.生涯を機器・装置に依拠して生きる患者のケアには,看護師の主体性と継続性が求められるにもかかわらず透析医療における看護の特殊性,難しさから離脱していくスタッフが多く,患者に不安と危機感を与える状況が生じていた.1976年に発足した日本透析看護研究会は,当初の目標を専門性の確立に置いて活動してきた.あまたの紆余曲折を経て,ようやく専門領域の認定を得るに至った.その経過について述べる.
Theme Necessity of Expert Nurses in Dialysis Therapy
Title Social circumstances of dialysis therapy -- the need for expert nurses in dialysis therapy
Author Yuki Uda Japan Academy of Nephrology Nursing
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