臨牀透析 Vol.15 No.3(2-1)


特集名 透析看護の新たな展開 -- 透析患者の変化を読みとる
題名 透析患者の観察と情報収集 -- データベースを用いて (1) 患者が見える情報収集を目指して
発刊年月 1999年 03月
著者 新治 純子 甲南病院人工腎臓部・看護婦
【 要旨 】 当院では,1996年より看護の中身が見える記録を目指してフォーカスチャーティングを導入し,評価におけるPOSと併用し各科共通の看護記録を使用している.中でも透析患者では,時間経過とともに変化する環境に即したデータベースが必要であり,状況に応じた看護実践が展開されるべきである.そのためには,(1) 日々の情報管理,(2) 長期的情報管理,に分けての管理が必要である.日々の情報管理では,HD,CAPDともに一般的なデータベース以外に来院日の情報収集と記録を行っている.さらに,長期にわたる透析経過の中では,身体的,社会的,精神的変化について,その時期に合ったデータベースを必要とするため,受持ち看護婦によって中間的に情報の追加,修正を加えている.そのうえで,各科の特殊性を出した看護基準を作成し,統一した観察の視点がもてるようにしている.終局的には,形式だけにとらわれることなく確実な情報収集ができ,意味ある情報によって的確なケアが提供できる看護婦育成が急務である.
Theme The Expansion of Dialysis Nursing -- Perceiving the Changes of Dialysis Patients
Title Observations of and information about patients receiving dialysis -- Collecting useful information using data bases to understand patients
Author Junko Niiharu Department of Nursing, Konan Hospital
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