臨牀透析 Vol.15 No.11(3)


特集名 ハイテク時代における看護の統合
題名 透析装置の進歩と臨床現場
発刊年月 1999年 10月
著者 坂下 惠一郎 増子記念病院臨床工学課・臨床工学技士
【 要旨 】 今日の透析療法の特長は、「透析患者の多様化と多数化」である.したがって,個々の患者に合った透析方法の施行と安全性の高い透析システムが求められている.安定除水,透析低血圧症の対策は,透析現場でもっとも頭を悩ませる一つであろう.CRIT-LINETMモニターや無酢酸バイオフィルトレーション(AFBF)が有効であるといわれている.患者のQOLを著しく損ねている透析アミロイド症対策として,on-line HDFやpush and pull HDF,吸着療法,透析液清浄化が有効とされている.今日の透析療法の特徴に対し,(1) 透析導入や重症合併症患者専用,(2) 糖尿病患者や高齢者中心,(3) 元気で活動性が高い患者中心,といった透析室の機能分化が必要であろう.今後,機器,業務のコンピュータ化を進め,看護職員と臨床工学技士との連携・共同により安全で効率的な透析業務を行うことが大切と考える.
Theme Integration of Nursing Task on the Times of High Technology
Title Progress of hemodialysis machine and clinical scene
Author Keiichiro Sakashita Clinical Engineering Technologist, Masuko Memorial Hospital
[ Summary ] No Summary
戻る