臨牀透析 Vol.13 No.1(1)


特集名 副甲状腺機能低下症
題名 副甲状腺の解剖と組織学
発刊年月 1997年 01月
著者 飯原 雅季 東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター外科
著者 小原 孝男 東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター外科
【 要旨 】 発生・解剖:副甲状腺は,第3・4鰓嚢より分化し発生の過程で位置が逆転して,それぞれ下・上副甲状腺となる.見つけにくい病的副甲状腺の存在部位として,外粽角,甲状腺内,心嚢,aortopulmonary window,粽血管鞘などが報告されている.副甲状腺は,左右2個ずつが定数とされているが,約5%にsupernumerary gland が存在する.血流は,主として下甲状腺動脈から来ると考えられていたが,上甲状腺動脈からも血流分布があることがわかっている.
病理・組織:副甲状腺は,実質細胞と脂肪細胞から成り,実質細胞は主細胞が大部分を占める.腺腫は,基本的に1腺に生じる腫瘍性病変であり,その多くは主細胞から成り間質の脂肪細胞をほとんど認めない.過形成は,腺腫に比べて増殖する細胞の種類や配列が多様である.癌は,厚い被膜,腫瘍細胞の索状またはパリセード状配列,核分裂像,被膜あるいは血管侵襲像が特徴である.
Theme Hypoparathyroidism and Related Problems in Dialysis Patients
Title Anatomy and histopathology of parathyroid gland
Author Masatoshi Iihara Endocrine Surgery, Tokyo Women's Medical College
Author Takao Obara Endocrine Surgery, Tokyo Women's Medical College
[ Summary ] No Summary
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