臨牀消化器内科 Vol.39 No.5(2-5)


特集名 肝細胞癌の集学的治療
題名 肝細胞癌治療の実際 (5) 粒子線治療を含む放射線治療
発刊年月 2024年 05月
著者 若月 優 量子科学技術研究開発機構QST病院
【 要旨 】 放射線治療は治療装置の進歩に伴い,高精度放射線治療や粒子線治療などががん治療における重要な役割を示すようになってきている.肝細胞癌に対する粒子線治療や体幹部定位放射線治療も,標準治療である外科的切除や穿刺局所療法が施行困難な症例に対する有効な治療法として期待される.小型の肝細胞癌に対しては体幹部定位放射線治療が,大型の肝細胞癌に対しては粒子線治療がよい適応となる.とくに粒子線治療は2022年4月より4cm以上の外科的切除困難な肝細胞癌に対して保険適用となり,従来の治療アルゴリズムでは根治治療の選択肢がない病態に対する根治的な治療法として期待される.
Theme Multidisciplinary Treatment of Hepatocellular Carcinoma
Title Radiation Therapy for Hepatocellular Carcinoma
Author Masaru Wakatsuki QST Hospital, National Institute for Quantum Science and Technology
[ Summary ] No Summary
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