臨牀消化器内科 Vol.39 No.3(1-1)


特集名 サルコペニアと消化器疾患
題名 サルコペニア総論 (1) 高齢者におけるサルコペニアの診断
発刊年月 2024年 03月
著者 荒井 秀典 国立長寿医療研究センター
【 要旨 】 加齢とともに骨格筋量は減少するが,骨格筋量とともに歩行速度や握力など機能的な低下も認められる.このような加齢に伴う骨格筋の機能低下がある一定レベル以下に進行し,生活機能の障害を招くレベルにまで達した場合にサルコペニアと定義される.サルコペニアは,日常生活活動(ADL)の低下,フレイル,転倒・骨折,入院,施設入所,死亡などの危険因子であり,その診断基準も2010年から2014年にかけて欧米およびアジアで確立してきた.その後,2018年EWGSOPは診断基準の改訂を発表し,続いてAWGSも2019年10月に診断基準を改訂した.さまざまな診療科において高齢化とともにサルコペニアの診断の重要性は高まっており,治療の質向上や健康寿命延伸のためにもサルコペニアの診断が必要となっている.
Theme Sarcopenia and Digestive Disease
Title Diagnosis of Sarcopenia in Older People
Author Hidenori Arai National Center for Geriatrics and Gerontology
[ Summary ] No Summary
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