臨牀消化器内科 Vol.39 No.1(3-2)


特集名 消化器内視鏡診療における鎮静
題名 トピックス (2) 小児に対する適切な鎮静法
発刊年月 2024年 01月
著者 中山 佳子 信州大学医学部附属病院小児科
【 要旨 】 小児の内視鏡検査では,検査への協力が得られず検査中に安静が保てないため,原則として鎮静・麻酔が必要となる.思春期の症例であっても,「二度と内視鏡検査を受けたくない」というトラウマが残らないように,鎮静下内視鏡検査を提案する.
安全に鎮静下内視鏡検査を行うためには,検査前の患者評価,検査中と検査終了後覚醒までの管理体制の整備が重要である.薬剤の選択としては,鎮静薬と鎮痛薬の併用を第一選択とする.ミダゾラム単剤の鎮静は,小児では不十分な鎮静となりやすい.すべての鎮静下検査は,呼吸・循環器系の有害事象への備えが必要であり,とくに呼吸抑制の早期発見のため呼気二酸化炭素濃度のモニタリングを提案する.
Theme Sedation in Gastrointestinal Endoscopy
Title Optimal Sedation for Pediatric Gastrointestinal Endoscopy
Author Yoshiko Nakayama Department of Pediatrics, Shinshu University Hospital
[ Summary ] No Summary
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