臨牀消化器内科 Vol.39 No.1(3-1)


特集名 消化器内視鏡診療における鎮静
題名 トピックス (1) 高齢患者に対する適切な鎮静法
発刊年月 2024年 01月
著者 山口 太輔 国立病院機構嬉野医療センター消化器内科
【 要旨 】 高齢化に伴い高齢患者に対して内視鏡検査を行う機会は増加しており,患者の満足度や内視鏡検査,治療の完遂率向上のためにも内視鏡時の鎮静はこれまで以上に必要となっている.高齢患者は基礎疾患も多く,呼吸機能,循環機能が低下しており,鎮静薬によるリスクは増加している.治療前に麻酔科や他診療科へのコンサルトも含めた術前評価を行い,患者の全身状態を十分に把握しておく必要がある.
鎮静下内視鏡検査,治療においては,適切なモニタリング,人員配置が必要であり,急変時には迅速な対応ができるようにあらかじめ準備をしておく必要がある.高齢患者では鎮静薬の減量投与を検討し,モニタリングのみならず患者の状態を直接把握し,鎮静薬の追加投与など慎重に検討していく.内視鏡検査,治療後も過鎮静や再鎮静を生じる可能性があり,継続的な観察が重要である.
Theme Sedation in Gastrointestinal Endoscopy
Title Appropriate Sedation Methods for Elderly Patients
Author Daisuke Yamaguchi Department of Gastroenterology, National Hospital Organization Ureshino Medical Center
[ Summary ] No Summary
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