臨牀消化器内科 Vol.39 No.1(1-2)


特集名 消化器内視鏡診療における鎮静
題名 総論 (2) 安全な消化器内視鏡のための鎮静前評価
発刊年月 2024年 01月
著者 水野 卓 埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科
【 要旨 】 拡大内視鏡や超音波内視鏡(EUS)などの精密検査や,内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD),内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)関連手技,さらにはインターベンショナルEUSなどの治療手技の発展により,鎮静下に実施する内視鏡検査および治療が増加している.鎮静により呼吸抑制や循環抑制などをきたし,重篤な場合には死亡する可能性もある.安全に検査・治療を行うためには鎮静による偶発症のリスクを事前に評価する必要がある.評価項目としては心肺機能低下の有無,全身状態・バイタルサイン,気管挿管困難の可能性,心肺疾患や肝・腎不全などの併存疾患が挙げられている.鎮静のリスクについても十分なインフォームド・コンセントを行ったうえで検査・治療に臨む必要がある.
Theme Sedation in Gastrointestinal Endoscopy
Title Assessment before Sedation for Safe Gastrointestinal Endoscopy
Author Suguru Mizuno Department of Gastrointestinal Oncology, Osaka International Cancer Institute
[ Summary ] No Summary
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