臨牀消化器内科 Vol.38 No.8(3)


特集名 急性膵炎診療ガイドライン改訂とPancreatitis Bundlesを読み解く
題名 急性膵炎診断と重症度判定のポイント
発刊年月 2023年 07月
著者 廣田 衛久 東北医科薬科大学内科学第二消化器内科
【 要旨 】 急性膵炎の診断は,厚生労働省難治性膵疾患調査研究班による「急性膵炎の診断基準」に基づいて行われる.血中・尿中膵酵素の上昇が診断項目の一つであるが,膵特異性の高い血中リパーゼを測定することが推奨されている.緊急採血検査ができないクリニックなどでは,尿中トリプシノーゲン2簡易試験紙による検査が簡便である.急性膵炎の重症度判定は早期マネジメントのなかで重要であり,「厚生労働省急性膵炎重症度判定基準(2008)」の予後因子スコアと造影CT Gradeを用いて行う.診断時には軽症であっても,その後重症化することがあるため,繰り返し実施可能な予後因子スコアを用いて診断時,24時間以内,24~48時間に重症度判定を実施する.
Theme Revised Clinical Guideline of Acute Pancreatitis and Pancreatitis Bundles
Title Diagnosis and Severity Assessment of Acute Pancreatitis
Author Morihisa Hirota Division of Gastroenterology, Tohoku Medical and Pharmaceutical University
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