臨牀消化器内科 Vol.38 No.5(6)


特集名 消化管狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術
題名 食道癌ESD後狭窄のEBD
発刊年月 2023年 05月
著者 高橋 亜紀子 佐久医療センター内視鏡内科
著者 小山 恒男 佐久医療センター内視鏡内科
【 要旨 】 ESD後潰瘍が3/4周以上の場合は術後狭窄のリスクであり,亜全周性切除か全周の場合は術後狭窄予防目的でESD直後のステロイド局注を行う.①対側にESD瘢痕が存在する場合,②生理的狭窄部,③GERDなどで元々食道狭窄がある場合は,ESD潰瘍が3/4周以下であっても狭窄しうる.このような予防を講じても狭窄した場合はEBDを行う.EBDでは,通常12~15mmバルーンを用い,30秒で1気圧ずつ,合計4分で8気圧までゆっくり加圧する.EBDによる裂創部分は治る過程で再び狭窄しうるため,TA局注を行う.EBDにより穿孔した場合は絶食,抗菌薬投与を行い,保存的治療で改善しなければ外科的ドレナージを検討する.
Theme Endoscopic Balloon Dilatation for Gastrointestinal Stricture
Title Endoscopic Balloon Dilatation for Stricture after Esophageal ESD
Author Akiko Takahashi Department of Endoscopy, Saku Central Hospital Advanced Care Center
Author Tsuneo Oyama Department of Endoscopy, Saku Central Hospital Advanced Care Center
[ Summary ] No Summary
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