臨牀消化器内科 Vol.38 No.10(3-3)


特集名 ここまで進んだ肝硬変診療
題名 成因別肝硬変の診断と治療 (3) アルコール性肝硬変の診断と治療―診療のコツは?
発刊年月 2023年 09月
著者 岩佐 元雄 三重大学医学部附属病院消化器・肝臓内科
【 要旨 】 わが国の総飲酒量は微減傾向にあるが,アルコール性肝硬変の割合は24.9%と近年漸増傾向にある.アルコール性肝硬変の診断には飲酒量の把握が重要であり,問診の補完として糖鎖欠損トランスフェリン/トランスフェリン比(%CDT)などの飲酒マーカーを適宜使用する.また,血清マーカーやFibroScan®などの非侵襲的検査法を用いて肝線維化の程度を評価する.治療の基本は禁酒であるが,困難な例も多く,飲酒量の低減から始めるハームリダクションで対応する機会が増えている.栄養評価により蛋白エネルギー低栄養やサルコペニアと判定されたアルコール性肝硬変患者では栄養療法を行う.アルコール依存症の場合には積極的にアルコール依存症専門医にコンサルテーションする.
Theme Frontline Treatment of Liver Cirrhosis : an Upda
Title Treatment and Management of Alcohol-associated Cirrhosis : Tips in the Clinical Setting
Author Motoo Iwasa Department of Gastroenterology and Hepatology, Mie University Hospital
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