臨牀消化器内科 Vol.38 No.10(2-1)


特集名 ここまで進んだ肝硬変診療
題名 肝硬変の診断 (1) Acute-on-chronic liver failure(ACLF)―その病態,診断基準と課題
発刊年月 2023年 09月
著者 持田 智 埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科
【 要旨 】 わが国では,Child-Pugh scoreが5~9点の肝硬変症例で,急性増悪要因を契機に,28日以内にプロトロンビン時間INRが1.5以上かつ総ビリルビン濃度が5.0mg/dl以上を示す肝障害をacute-on-chronic liver failure(ACLF)と診断し,肝,腎,脳,血液凝固系,循環器,呼吸器の臓器障害を基に重症度を4段階に分類している.厚生労働省研究班の全国調査によって,わが国のACLFおよびその関連病態の症例には,重症型アルコール性肝炎が多いことが明らかになった.その治療体系と予後予測法を確立するとともに,疾患概念を整理することが今後の課題になっている.
Theme Frontline Treatment of Liver Cirrhosis : an Upda
Title Acute-on-Chronic Liver Failure (ACLF): Recent Status and Future Perspective in Japan
Author Satoshi Mochida Department of Gastroenterology and Hepatology, Faculty of Medicine, Saitama Medical University
[ Summary ] No Summary
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