臨牀消化器内科 Vol.37 No.8(1-6)


特集名 ウイルス肝炎制御時代の肝発癌
題名 ウイルス肝炎制御をめぐる疫学と最新動向 (6) わが国における肝癌成因の動向
発刊年月 2022年 08月
著者 建石 良介 東京大学大学院医学系研究科消化器内科学
【 要旨 】 本邦のウイルス肝炎を背景としない非B非C型肝癌は増加の一途をたどっており,割合のみでなく総数も増加していることが明らかとなった.これまでの調査からウイルス肝炎合併肝癌と比較して,肥満・生活習慣病の合併が高頻度に認められることがわかっており,近年の過栄養,食生活の欧米化,運動不足等による肥満者の増加が主因になっている可能性が高い.依然効率的なサーベイランスが行われておらず,半数以上が進行した状態で診断されている.今後,ウイルス肝炎を対象に確立された高危険群に対するサーベイランスを再構築する必要に迫られている.
Theme Hepatocarcinogenesis in the Era of Elimination of Hepatitis Viruses
Title Trend in the Etiology of Primary Liver Cancer
Author Ryosuke Tateishi Department of Gastroenterology, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
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