臨牀消化器内科 Vol.37 No.7(5)


特集名 Common disease となった潰瘍性大腸炎の現状と診療のコツ
題名 経口ステロイドの上手な使い方,依存例,抵抗例への対処法,副作用対策
発刊年月 2022年 07月
著者 杉本 健 浜松医科大学第一内科
【 要旨 】 潰瘍性大腸炎に対しては近年さまざまな生物学的製剤が開発され臨床の現場に導入されているが,これらの薬剤はあくまでも難治例,すなわちステロイド抵抗性あるいはステロイド依存性の症例に対して使用する位置づけとなっている.したがって,その一段階前の治療としてほとんどの場合はステロイド,とくに経口ステロイドによる治療が行われているはずであるが,この治療が適切に行われているかどうかが非常に重要である.また,難治症例となり生物学的製剤を使用している状況下においても,サイトカインバランスを視野に入れて適切に経口ステロイドを使用したほうがよい局面があると考えられる.副作用対策を含め経口ステロイドの上手な使い方について本稿で解説する.
Theme Current Status of Ulcerative Colitis as a Common Disease and Tips for its Treatment
Title Good Use of Oral Steroids, Dealing with Refractory Cases, Countermeasures for Side Effects
Author Ken Sugimoto First Department of Medicine, Hamamatsu University School of Medicine
[ Summary ] No Summary
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