臨牀消化器内科 Vol.36 No.6(4-3)


特集名 消化器内科医のためのIgG4関連疾患
題名 自己免疫性膵炎 (3) US,EUS,ERCP
発刊年月 2021年 06月
著者 吉田 将大 愛知県がんセンター消化器内科部
著者 水野 伸匡 愛知県がんセンター消化器内科部
著者 原 和生 愛知県がんセンター消化器内科部
【 要旨 】 本稿ではAIPにおける腹部US,EUS,EPCPの各所見のポイントを解説する.いずれのモダリティにおいても,とくに限局性AIPは腫瘤像あるいは限局した膵管狭小像として捉えられるため,膵癌との鑑別がきわめて重要となり,しばしば画像所見のみで確定診断を行うことが困難となる.AIPの組織学的診断と膵癌の除外を同時に行いうる検査としてEUS-FNAが近年普及している.実臨床においてはEUS-FNAは膵癌を除外することに主眼をおいて施行されやすく,AIPの組織診断要件を満足する十分な検体採取が行われにくいという側面がある.AIPの画像的特徴を把握し,組織診断の場面においても画像所見からAIPを疑う場合は,より適切な検体採取に努めることが重要である.
Theme IgG4-related Disease from the Point of View of Gastroenterologist
Title Autoimmune Pancreatitis -- US, EUS, ERCP
Author Masahiro Yoshida Department of Gastroenterology, Aichi Cancer Center Hospital
Author Nobumasa Mizuno Department of Gastroenterology, Aichi Cancer Center Hospital
Author Kazuo Hara Department of Gastroenterology, Aichi Cancer Center Hospital
[ Summary ] No Summary
戻る