臨牀消化器内科 Vol.36 No.3(2-8)


特集名 感染症と消化器―診断と治療:感染症専門医から消化器内科医へのアドバイス
題名 消化器領域で重要な微生物感染症の特徴 (8) 結核(腸結核,結核性腹膜炎を中心に)
発刊年月 2021年 03月
著者 大場 雄一郎 大阪急性期・総合医療センター総合内科
【 要旨 】 肺外結核の診断と治療は臨床医にとってチャレンジングな課題であるが,消化器系結核も例外ではない.消化器系結核の罹患臓器が多様であること,症状・身体所見・画像所見が非特異的であること,決め手の組織検体採取が侵襲的で容易ではないこと,検体の培養や組織検査でも結核菌同定が困難なことなど,診断の段階で数々のハードルが立ちはだかる.治療においては消化器系結核の確証がないまま抗結核薬の診断的治療開始を余儀なくされ,診療の意思決定においても苦慮することがしばしばある.消化器系結核の診療では,そのような困難があることを心得たうえで,戦略的に取り組む必要がある.
Theme Progress in Advanced Endoscopic Treatments for Upper Gastrointestinal Tumors
Title Abdominal Tuberculosis: A Clinical Review Focusing on Gastrointestinal Tuberculosis and Tuberculous Peritonitis
Author Yuichiro Oba Department of Internal Medicine, Osaka General Medical Center
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