臨牀消化器内科 Vol.36 No.2(4-1)


特集名 IBD診療のdecision making ― 専門医の選択
題名 IBDの活動性モニタリング (1) 便中カルプロテクチンを指標とした診療
発刊年月 2021年 02月
著者 山本 隆行 四日市羽津医療センターIBDセンター
著者 下山 貴寛 四日市羽津医療センターIBDセンター
【 要旨 】 カルプロテクチンは好中球から分泌される蛋白で,便中においても安定化しているため,腸管炎症のマーカーとして注目されている.便中カルプロテクチン検査は,非侵襲で簡便に行うことができ,炎症性腸疾患(IBD)において,機能性疾患との鑑別,内視鏡的炎症の補助診断,再燃予測に有用であることが明らかにされている.本検査は寛解期IBD患者のモニタリングにおいて,最も臨床的意義が高いと考えられる.測定値が上昇した際に早期に治療を強化することで,治療成績を向上しうる可能性がある.しかし,本検査にはいくつかの問題点が存在する.本稿では,便中カルプロテクチン検査の有用性や問題点を述べ,本検査法をどのように診療に取り入れるべきかを検討した.
Theme Progress in Advanced Endoscopic Treatments for Upper Gastrointestinal Tumors
Title The Utility of Measurement of Fecal Calprotectin in the Management of Inflammatory Bowel Disease
Author Takayuki Yamamoto Inflammatory Bowel Disease Center, Yokkaichi Hazu Medical Center
Author Takahiro Shimoyama Inflammatory Bowel Disease Center, Yokkaichi Hazu Medical Center
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