臨牀消化器内科 Vol.36 No.12(3-3)


特集名 門脈圧亢進症に対する診療
題名 門脈圧亢進症のおもな合併症―診療の実際 (3) 異所性静脈瘤
発刊年月 2021年 11月
著者 今井 幸紀 埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科
【 要旨 】 門脈圧亢進症では,食道と胃以外の部位に異所性静脈瘤を形成することがある.多いのは直腸静脈瘤と十二指腸静脈瘤である.これまでさまざまな治療法が報告されている.緊急の止血にはEVLまたは,EOやシアノアクリレートを用いたEISの内視鏡治療が用いられることが多い.待期・予防的治療では内視鏡治療,IVR,手術のいずれの方法も,異所性静脈瘤の種類ごとに施行されている.しかし,治療についてのコンセンサスは未だ得られていないため,症例ごとに静脈瘤の血行動態を十分把握したうえで,より低侵襲で有効な方法から治療を選択することが肝要である.
Theme Medical Practices for Portal Hypertension
Title Ectopic Varices
Author Yukinori Imai Gastroenterology & Hepatology, Faculty of Medicine, Saitama Medical University
[ Summary ] No Summary
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