臨牀消化器内科 Vol.36 No.10(1-2-2)


特集名 内視鏡検査で胃癌見落としゼロを目指して
題名 総論 (2) 胃癌を見落とさないために b. 内視鏡検査のポイント―白色光,色素内視鏡を中心に
発刊年月 2021年 09月
著者 小田島 慎也 帝京大学医学部内科学講座
著者 阿部 浩一郎 帝京大学医学部内科学講座
著者 山本 貴嗣 帝京大学医学部内科学講座
【 要旨 】 内視鏡による胃がん検診が普及してきているが,その際の胃癌の見逃しは起こりうる問題である.当院の過去の見逃し症例を見直すと,その見逃しの原因は存在診断の誤り,質的診断の誤りの二通りあり,具体的には存在診断の誤りとして ①胃全体を観察していない,②胃内の洗浄が不十分,③近接観察ができていない,の3点,質的診断の誤りとしては ④近接観察ができていない(≒質的診断をしようとしていない),⑤気付いた異常の原因が腫瘍である可能性を考えていない,の2点が考えられた.これらをもとに各内視鏡医の内視鏡検査を見直す必要があるが,より精度の高い検査は時間を要する可能性もあり,時間と精度のバランスのとれた内視鏡を行えるように修練を積んでいく必要がある.
Theme Aiming to Eradicate Overlooking of Gastric Cancer by Endoscopy
Title How to Avoid Missing Gastric Cancer in Endoscopic Screening Using White Light Imaging and Chromoendoscopy
Author Shinya Kodashima Department of Internal Medicine, Teikyo University School of Medicine
Author Koichiro Abe Department of Internal Medicine, Teikyo University School of Medicine
Author Takatsugu Yamamoto Department of Internal Medicine, Teikyo University School of Medicine
[ Summary ] No Summary
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