臨牀消化器内科 Vol.35 No.7(4-1)


特集名 薬剤性消化器疾患の診療
題名 その他の薬剤性消化器疾患 (1) 薬剤性(摂食)嚥下障害
発刊年月 2020年 07月
著者 野﨑 園子 わかくさ竜間リハビリテーション病院
【 要旨 】 薬剤性嚥下障害は,向精神薬のみならず,さまざまな薬剤が原因となる.また比較的副作用が少ないとして,最近頻用されている非定型抗精神病薬でも,少量の投与で重篤な嚥下障害を引き起こし,投与中止後も摂食嚥下障害が遷延した報告がある.
摂食嚥下障害を引き起こす可能性のある薬剤の投与後は,摂食嚥下障害の発症に留意し,早期発見に努める.発症した場合は投薬調整などの対応を行う.回復するまでは,摂食嚥下障害の程度に応じて,食形態の調整や経口摂取中止など誤嚥予防に努めることが,対策として求められる.
これらについて,医師,医療職・介護職・家人が共通認識をもち,連携することにより,リスク管理ができ安定した療養生活に寄与することができる.
Theme Medical Practices for Drug-induced Gastroenterological Diseases
Title Drug Induced Dysphagia
Author Sonoko Nozaki Wakakusa Tatsuma Rehabilitation Hospital
[ Summary ] No Summary
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