- ご注文
- 立読みコーナー
- 定期刊行誌
- 既刊図書
- 電子メディア
- 検索
- お知らせ
● DIAGNOSIS & ESD Final
Endo-Skill Update 2024 Blu-ray
- 【代表世話人】
小山 恒男 佐久医療センター 内視鏡内科
- 【世話人】
小野 裕之 静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
- 【世話人】
矢作 直久 慶應義塾大学医学部 腫瘍センター
- 【世話人】
山本 博徳 自治医科大学 消化器内科
- 【世話人】
豊永 高史 神戸大学附属病院 光学医療診療部
- 【Guest Faculty】
小野 陽一郎 福岡大学筑紫病院 消化器内科科
- 【Guest Faculty】
平澤 俊明 がん研有明病院 上部消化管内科
- 【Guest Faculty】
岡 志郎 広島大学大学院医系科学研究科 消化器内科学
- 【司会】
田邉 聡 海老名総合病院 消化器内科
- 【司会】
堀田 欣一 静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
- 【司会】
藤城 光弘 東京大学大学院医学系研究科 消化器内科学
- 【ISBN】
978-4-88875-329-6
- 【本体価格】
17,500円
- 【刊行年月】
2025年 04月
- 【版組】
- 【在庫】
あり
-
-
- 2024年11月16日佐久医療センターにて開催され,同年12月21日にWeb 配信を行ったEndo-Skill Update 2024の内容を約4時間50分に編集し,2枚のDisc に収めました.
● DVDも販売しております 【本体価格】 15,000円 978-4-88875-328-9
ESU2024序説
- 1999年に針状ナイフの先端を1.3mm曲げた自作のHookknifeを作製し,粘膜下層の剥離を始めた.同時期に小野裕之らはITナイフを開発し,矢作直久は細径スネアーの先端部のみを用いて粘膜切開と粘膜下層の剥離を行う方法を開発した.また,山本博徳はヒアルロン酸を粘膜下層に局注することで,筋層を傷つけずに粘膜下層の剥離を行う方法を開発した.この4名は,ほぼ同時に独自の方法で大きな病変を一括切除する方法を開発し,この方法は後にESD(endoscopic submucosal dissection)と命名された.
ESDの反響はきわめて大きく,多くの内視鏡医が追試を行なった.一方その結果は悲惨で,全国で大量出血や術中穿孔,緊急手術例が続出し,某大学病院や某センターではESDが禁止された.このままでは,このすばらしいESDの技術が普及しない.学会発表で説明できることには限りがあるので,ライブデモでESDの全工程を供覧し,出血予防法,出血時の対処法,穿孔の予防法,穿孔時の対処法を解説する必要があると考えた.小野,矢作,山本にライブデモの開催の必要性を訴えたところ,賛同を得た.今でこそ,みんな部長,教授,病院長になったが,当時は単なる医局員であり,国立がん研究センター,東京大学,自治医科大学でのライブデモ開催は不可能であった.そこで,佐久総合病院でライブデモを開催することになった.年に2回ライブデモを開催し,10回やってもESDが普及しなければ解散しようと決意した.2003年に,回転機能付きのフックナイフとITナイフがオリンパス社から市販され,ESD普及の土台は完成された.そして2003年10月4日,第1回目のライブデモを佐久総合病院農村保健教育ホールで開催することになった.
ホームページを立ち上げ,参加費1万円で受講生を公募したところ,1カ月もしないうちに,400名分の座席が売り切れた.海外からの受講生を意識し,ESDのstrategyは英語で解説した.後に豊永高史も世話人に加わり,通称“佐久ライブ”といわれたわれわれのライブデモはESD普及に大きく貢献した.
次の課題は拡大内視鏡を用いた内視鏡診断学の確立である.そこで,ESDだけではなく,内視鏡診断を供覧するEndo-Skill Updateを2008年に立ち上げた.
海外からの参加者も増えたため,この時から公用語を英語にした.途中COVID-19 pandemicのため,2021年と22年は開催を断念したが,2023年から復活させることができた.こうして21年間に25回のライブデモを開催し,1万人以上の受講生を迎えた.そして「最先端の内視鏡診断とESD技術を世界に伝え,グローバル・スタンダードを変える」というわれわれの目標は十分に達成されたため,今回をもってEndo-Skill Updateを終了することにした.
長年,サポートしてくれた世話人,guest facultyそして佐久医療センターのスタッフに感謝し,序説を終える.
2025年早春,佐久にて
佐久医療センター内視鏡内科 小山 恒男
- Case 1:A hypo-pharyngeal flat lesion
- Diagnostic Faculty:Yoichiro Ono, M.D.
- ESD Faculty:Tsuneo Oyama, M.D.
- Case 2:A gastric depressed lesion
- Diagnostic Faculty: Toshiaki Hirasawa, M.D.
- ESD Faculty: Hiroyuki Ono, M.D.
- Case 3:An esophageal flat lesion
- Diagnostic Faculty:Yoichiro Ono, M.D.
- ESD Faculty: Naohisa Yahagi, M.D.
- Case 4:A colonic flat depressed lesion
- Diagnostic Faculty:Shiro Oka, M.D.
- ESD Faculty:Hironori Yamamoto, M.D.
- Case 5:A gastric depressed lesion
- Diagnostic Faculty:Toshiaki Hirasawa, M.D.
- ESD Faculty:Takashi Toyonaga, M.D.
- 付録:21年を振り返って