★ 肝生検読影のコツを伝授


組織パターンに基づく肝生検の病理診断

内容
非腫瘍性肝疾患が作り出す組織変化は非線形であり,マニュアルやガイドラインでは対応できない.複雑な形態変化から疾患名に到達する作業には知識だけでなく,経験に裏打ちされた「コツ」が必要となる.筆者はこれまでに多くの肝疾患の診断経験があり,おそらく他の病理医と比較すると2桁か3桁は多い症例数だろう.その経験を通して会得した「コツ」を伝授したいと考えたのが本著を執筆したきっかけである.(序文より抜粋)
目次
第1章 非腫瘍性肝疾患の病理診断で用いる用語
第2章 “組織パターン”に基づく肝生検診断法
1.なぜ,組織パターンか?
2.組織パターンに基づく肝生検診断法
3.急性肝炎型vs. 慢性肝炎型
4.慢性肝炎型vs. 慢性胆汁うっ滞型
5.Interface activityの評価
6.オルセイン染色
第3章 症例検討 (25症例)
第4章 各疾患で見られる代表的病理所見
1.肝炎ウイルスによるウイルス性急性肝炎
2.肝炎ウイルスによるウイルス性慢性肝炎
3.薬剤性肝障害
4.自己免疫性肝炎
5.原発性胆汁性胆管炎
6.原発性硬化性胆管炎
7.IgG4関連硬化性胆管炎
8.アルコール性肝障害
9.非アルコール性脂肪性肝疾患
10.ヘモクロマトーシス
11.ウィルソン病
12.サルコイドーシス
13.非硬変性門脈圧亢進症
14.先天性肝線維症
15.バッド・キアリ症候群
16.Veno-occlusive disease/Sinusoidal obstruction syndrome
17.移植片対宿主病(Graft-versus-host disease)
18.アミロイドーシス
19.胆管消失症候群
20.肝炎ウイルス以外のウイルス感染