消化器内視鏡 プロフェッショナルの技

上級者へのステップアップのために

  • 【監修】 小原 勝敏
  • 【編集】 入澤 篤志
  • 【ISBN】 978-4-88875-254-1
  • 【本体価格】 6,800円
  • 【刊行年月】 2013年 02月
  • 【版組】 B5版
  • 【ページ数】 340ページ
  • 【在庫】 なし

序文より抜粋
現在施行されている各種内視鏡手技(診断から治療まで)の概要および上達のコツについて,できるだけ画像を多くし,文章は可能な限り箇条書きで示して頂いた.
各手技に必要な機材や偶発症の対処法についても解説して頂いた.各項目は各分野のエキスパートにご執筆頂き,読者にとっては様々な方法論を知ることができるようにし,読者がぱらぱらとめくって読めるような構成にした.
すなわち,(1) 基本的手技・知識をもう一度理解しよう(概略,適応・禁忌,基本的手技・読影,偶発症),(2) 初中級者が陥りやすいピットフォールとは? (3) これができれば上級者,の3本立てとした.
内視鏡技術の上達には,上級者が持っている様々なコツをしっかりと理解して実践する事が必要である.本書では,主に中級者をターゲットとして,様々な内視鏡手技における上達のコツ,上級者になるために知っておきたい手技・知識を各エキスパートに執筆して頂き,中級者が上級者になる「壁」を破るための指南書となれば幸いである.
本書を介して読者に消化器内視鏡プロフェッショナルの技が伝授でき,上級者へのステップアップになればと願って止まない.
目次
I. 検査・診断
1. 上部・下部消化管内視鏡検査
  • 咽頭喉頭癌診断(通常光、IEE、拡大)/食道癌診断(通常光、IEE、拡大)/胃癌診断(通常光、IEE、拡大)/十二指腸病変診断 /静脈瘤診断(通常観察、EUS)/経鼻内視鏡検査/大腸内視鏡挿入法/大腸腫瘍診断(通常光、IEE、拡大)/炎症性腸疾患診断/感染性腸炎診断/バルーン内視鏡検査/カプセル内視鏡検査
2. ERCP検査
  • カニュレーション法(膵管ガイドワイヤー・プレカットも含む)/wire-guided cannulation法/ERCの読影/ERPの読影/経乳頭的内視鏡(胆管鏡・膵管鏡)/IDUS画像診断(胆管・膵管)
3.EUS
  • ラジアル走査式EUSによる描出法/コンベックス走査式EUSによる描出法/食道病変のEUS画像診断/胃病変のEUS画像診断/胆膵疾患のEUS画像診断
4.EUS-FNA
  • 消化管粘膜下腫瘍に対するEUS-FNA/膵腫瘍に対するEUS-FNA/腫大リンパ節(縦隔・腹腔)に対するEUS-FNA
II. 治療
1.消化管腫瘍に対する内視鏡治療
  • 食道(EMR/ESD)/(EMR/ESD)/十二指腸EMR/上部消化管腫瘍に対する焼灼術/大腸ポリペクトミー/大腸(EMR/ESD)
2.静脈瘤に対する治療
  • 食道静脈瘤硬化療法/食道静脈瘤結紮術/胃静脈瘤治療/異所性静脈瘤治療
3.消化管出血に対する止血術
  • 食道静脈瘤出血/胃静脈瘤出血/胃・十二指腸潰瘍出血(クリップ法/焼灼法/局注法)/下部消化管出血
4.消化管狭窄に対する治療
  • 食道、食道胃接合部狭窄に対する拡張術/食道悪性狭窄に対するステント留置術/幽門・十二指腸狭窄に対する拡張術/幽門部・十二指腸悪性狭窄に対するステント留置術/下部消化管狭窄に対する拡張術/下部消化管狭窄に対するステント留置術
5.バルーン内視鏡を用いた治療手技
  • EMR/止血術/拡張術
6.胆膵内視鏡治療
  • EST EPBD/EPLBD/結石除去術(胆管結石/膵管結石)/中下部悪性胆管狭窄に対する経乳頭的ドレナージ/肝門部悪性胆管狭窄に対する経乳頭的ドレナージ/良性胆管狭窄に対する経乳頭的ドレナージ/膵管狭窄・膵仮性嚢胞に対する経乳頭的ドレナージ/経消化管的ドレナージ:EUS-PCD/PD/経消化管的ドレナージ:EUS-CDS/HGS/腹腔神経叢ブロック/バルーン内視鏡を用いた胆膵内視鏡治療
7.経皮的内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
  • 胃瘻造設/カテーテル交換/PTEG
III.覚えておきたい新しい診断・治療法
  • 超拡大内視鏡(endocytoscopy)/LECS/POEM/肥満治療
IV.消化器内視鏡診断・治療の未来