詳細な診断と内視鏡治療手技を余すところなく供覧

Endo-Skill Update 2010 DVD

【代表世話人】小山恒男
【世話人】小野裕之県立静岡がんセンター内視鏡科
【世話人】後藤田卓志国立がんセンター中央病院内視鏡部
【世話人】矢作直久虎の門病院消化器科
【世話人】山本博徳自治医科大学消化器内科
【世話人】豊永高史神戸大学医学部附属病院光学医療診療部
【Guest Faculty】有馬美和子埼玉県立がんセンター消化器内科
【Guest Faculty】山野泰穂秋田赤十字病院消化器病センター
【Guest Faculty】貝瀬満虎の門病院消化器内科
【ISBN】 978-4-88875-236-7
【本体価格】 15,000円
【刊行年月】 2011年 03月
【版組】
【在庫】なし

序説

ESDを安全に普及させることを目標として2003年に発足したESD Live Demonstration Seminarは目標を達成し，2008年3月の第10回目で終了した．次の課題は診断である．診断と治療の両面で匠の技をみせるEndo-Skill Update （ESU）を2008年9月に発足させた．ESU 2010は第3回目となる．この間に NBIに代表されるImage Enhanced Endoscopyは飛躍的に普及した．また，拡大内視鏡も着実に臨床の現場に取り入れられた．しかし，未だ十分に使いこなされていない．
拡大内視鏡の画面は美しい．でも，何が見えているのか良く分からない．どう使えば良いのか？どの所見が重要なのか？どう解釈すれば良いのか？構造強調のセッティングは？色彩強調は？フードの長さは？どのフードが良いのか？実際の臨床では疑問点が多々ある．
ESU 2010では有馬先生に食道病変を，貝瀬先生に胃病変を，山野先生に大腸病変を担当して頂き，通常観察から色素内視鏡，NBI拡大観察まで，十分に時間をかけて診断技術を披露して頂いた．その後は，常任facultyである山本，小野，豊永，小山がESDを供覧した．毎回，困難例のオンパレードで常任facultyには大変迷惑をおかけしている．でも，予定時間通りに終わらせるところが，わがfacultyのすごいところである．
「ちょっと設定を変えてみましょうか？」診断の最中に画像強調の設定を変えてみた．画像が劇的に変わった．達人達がリアルタイムで工夫し，その成果を聴衆に伝える．ライブならではの醍醐味である．糸付きクリップを用いたカウンタートラクション法を披露したところ「作り方を教えて下さい」．急遽，糸付きクリップ作成講座を行うことにした．これもライブの良いところである．
本DVDでは7時間のライブデモを約5時間に編集した．決して都合の良い場面のみをつなげた訳ではなく，トラブルの場面も十分に残すよう構成に苦労した．小生が正月休みを返上して編集したDVDである．ひとつでも得る物があれば幸いである．

2011年2月9日
Dusseldorfでのlive demoを終え，帰国途中の機中にて
Endo-Skill Update 代表世話人
佐久総合病院胃腸科小山恒男

Disc チャプタータイトル

1: 1 Opening; 2 Case 1. An esophageal depressed lesion Diagnosis Faculty: Miwako Arima, M.D.; 3 Case 1. ESD Faculty: Tsuneo Oyama, M.D.; 4 How to make the clip with line; 5 Case 2. Colonic flat elevated lesions Diagnosis Faculty: Hiroo Yamano, M.D.; 6 Case 2. ESD Faculty: Takashi Toyonaga, M.D.
2: 7 Case 3. A gastric depressed lesion Diagnosis Faculty: Mitsuru Kaise, M.D.; 8 Case 3. ESD Faculty: Hiroyuki Ono, M.D.; 9 Case 4. An esophageal protuberant lesion Diagnosis Faculty: Miwako Arima, M.D.; 10 Case 5. A gastric ulcerative lesion Diagnosis Faculty: Mitsuru Kaise, M.D.; 11 Case 5. ESD Faculty: Hironori Yamamoto, M.D.; 12 Case 6. A rectal flat elevated lesion Diagnosis and EMR Faculty:Hiroo Yamano, M.D.